プロダクトマネジャーが行う市場調査と製品設計について

ここ最近、弊社に新たにプロダクトマネジャー(以下PM)がJOINしたことで自分の仕事に余裕がで出てきて、考えながら仕事ができるようになりつつある。

PMの仕事の仕方として、既にある数字とこれまでの経験から解を見つけ出すのはそれほど難しくない。しかしPMの仕事には、市場に対して新しい商品の見せ方を考えたり、ポジショニングを考えながら製品を設計したりする必要があったりする。オペレーションが多いとそういったことについて深く考えることができないこともあるので、新しいPMのJOINは負荷分散や、一緒に考えることができるという意味で大変ありがたい。

Basicな市場調査

PMの行う市場調査としてまずは私の市場調査方法について書いてみる。「私の」と言っているのは、市場調査は会社によってはPMの仕事でないこともあるだろうし、PMの仕事であったとしてもやる人によってやり方が異なったりするだろうと考えているのであえてそう書いている。

市場調査初心者の私としては、まずはメジャーな分析手法「3C」で考えてみたりしている。

FYI: blog.kairosmarketing.net

別にフレームワークで考える必要はないのだが、Salesと共通認識として考えられる分析手法を用いることでなぜその分類方法を採用しているかの説明が省けるというのと、ある考えを様々な確度から整理できるのは利点と考えている。

市場に関するinputをいかに増やすか

フレームワークを使って情報を整理するにしても、整理すべき情報がなければ何もできない。まずは情報(可能な限り一次ソース)を集める必要がある。ネットで検索して出てくる情報に価値のある情報はそれほど多くはない。もちろん公開されている情報から次のプロダクトへのヒントを見つけ出せることもあるかもしれない。しかし実際にはどこの会社も(当たり前だけど)競争力の源泉となる情報を公開していない。

そんな中でいかに情報を見つけ出すかと考えた時、私はまず人に会いに行くようにしている。自社内、同業者、競合問わず、とにかく人に会って話すということをしている。その中で競合の情報、業界のトレンド、自社内のプロダクトに対するSalesの認識などをinputしていき、時にはその中で他社・パートナーのプロダクトの技術検証を行い、それらと自社製品が連携することが可能かどうか、連携するとした場合どういった製品設計をして商品化していくのかを考えるよにしている。

※ここで言う製品設計とは、プロダクトに実装する機能・サービスのこと。実装上の設計の話ではない。

製品設計は誰がすべきか

ここまで来るともはや市場調査の域を超えて技術検証まで行っているわけだけど、弊社FreakOutでは私の在籍している過去2年の間、PMメンバーはわりとこうして新製品の設計を行ってきている。

PMが市場調査から製品設計まで一気にやることの利点は、市場状況に合わせた製品のアイデアをベースに設計まで一気に行えることで、エンジニアに開発を依頼しやすくなるという点があると思っている。製品化するかどうかも明確ではない技術検証をエンジニアにやってもらうのは余程のスモールチームかスタートアップでないと必ずチームから不満が出るもの。うまくいけばエンジニアは最大限の評価がもらえるが、そうならないことも多く、責任の一旦をエンジニアに担わせることになってしまう。

またケースバイケースではあるが、エンジニアにとってのスキルアップに繋がらない場合もある。そう考えると、製品設計はPMがやった方が作るべきものを明確にできるし、何より市場状況に即した製品を設計できるのではないかと考えている。

前職時代にエンジニアも製品設計に関わっていこう、という動きを開発チームとしてしたことがあるが、多分、Salesサイドからするとナンセンスにうつっていたことだろうと想像する。それはエンジニアがダメなのではなく、視点が違うの一言に尽きるのではないかと思っている。エンジニアはシステムの全てを把握しているので、どう拡張すれば自分たちの製品が成長しそうか考える。一方で、Salesサイドはクライアントがこう言ってるんだからこういう機能を作らないと売れないと言うわけだ。

PMがすべきことは、この両方の意見を聞いた上で、エンジニアの言う今のシステムを理解し、Salesの言う顧客要望を理解し、ハイブリッドな、時に角度の違うプロダクトを作ること。よくある話ではあるが、必要なのは「速い馬」ではなく「自動車」だということだ。ここを整理することこそがPMに最も求められているのではないかと思っている。

FYI: dqn.sakusakutto.jp

それを導き出すためにもPMは市場調査から製品設計まで一気にやる必要があるのではないか、と最近考えています。